取った取られたな展開で逆転につぐ逆転で劇的な展開だった、第99回 全国高校野球選手権大会 1回戦「彦根東(滋賀)-波佐見(長崎)」

 第99回 全国高等学校野球選手権大会が8月8日(火)から23日(水)まで、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催された。

 8月8日(火)(大会1日目)の開会式終了の第1試合は、1回戦彦根東(滋賀)-波佐見(長崎)」が行われた。彦根東は4年ぶり2回目出場。波佐見は16年ぶり3回目の出場。

 先攻は波佐見(三塁側)、後攻は彦根東(一塁側)。

 曇り空の中の開会式だったが、開会式が終わると晴れ間が出てきた。

 最初にヘリコプターから始球式のボールが投下され、始球式が行われ試合が始まった(10時31分開始)。

 波佐見は1回表、三者凡退。彦根東の1回裏は、2アウトランナー1塁にするも0点に。

 波佐見は2回表、ホームランで1点先制!? 
 先制点を許した彦根東は2回裏、レフトヒットで出塁。その後、0アウトランナー1・2塁にすると、続くバッターはバント。そのバントが内野安打となり、0アウト満塁のチャンスになる!? その後、ライトへの犠牲フライで「1-1」の同点に追いつく
 同点にされた波佐見だったが3回表、1アウトランナー2塁の場面で、ライトヒットで1点入れ「1-2」と再びリードする展開に。
 再びリードされた彦根東は3回裏、2アウトランナー1・3塁のチャンスで、なんと3ランホームランで「4-2」と逆転する!?

 曇りが目立ち風も強くなってくる。
 逆転された波佐見は4回表、2アウトランナー3塁にするも得点できず。
 4回裏の彦根東は三者凡退。5回表の波佐見も三者凡退。
 5回裏の彦根東は、レフト前ヒットでランナー1塁にするも0点に抑えられる。

――取った取られたな展開――

 波佐見は6回表、右中間への2塁打で0アウトランナー2塁のチャンスをつくる。その後、2アウトランナー1・3塁となり、レフトヒットで1点返し、「4-3」と1点差に迫る。その後、満塁にするが1点止まり。
 1点差に迫られた彦根東は6回裏、1アウトランナー1・2塁のチャンスにするも、得点できず。
 波佐見は7回表、2アウト満塁のチャンスをつくり、ライトヒットで「4-5」と逆転に成功!?
 逆転された彦根東は7回裏、2アウトランナー3塁にするも得点できず。
 8回表の波佐見は三者凡退。8回裏も彦根東も三者凡退。
 9回表の波佐見は、1アウトランナー1・2塁のチャンスをつくるものの、得点できず。

――彦根東の最後の攻撃で!?――

 ここで得点できなかったら負けが決定する彦根東は9回裏、先頭バッターがセンター前ヒットで出塁。その後、1アウトランナー1・3塁の場面でサードゴロを放った際に、1点入れ「5-5」の同点に追いつく。ここで、波佐見はピッチャー交代するが、フォアボールを与え、2アウトランナー1・2塁と彦根東は一打サヨナラのチャンスをつくると、ライト前ヒットで1点入れる、劇的なサヨナラヒットという展開で試合終了。

 試合は、彦根東が「6-5」で波佐見に勝利

 試合は、取った取られたの展開。彦根東は先制されるも逆転!? 逆転した彦根東だったが、終盤に同点に追いつかれ逆転される展開。しかし、9回裏に彦根東が同点に追いつき、サヨナラ勝利という劇的な試合になった。前評判は波佐見が有利だった。

 両校ともブラスバンド応援があり、一塁側の彦根東は赤一色! 三塁側の波佐見は黄色が目立った。
 合間には、
・波佐見への応援メッセージ:「勝て勝て波佐見!」、「打ち勝て!」、「甲子園での野球を楽しんでください!
・彦根東への応援メッセージ:「地元から応援しています! 赤い旋風巻き起こせ!」、「滋賀の代表として甲子園で頑張ってください」、「がんばれ母校! また赤鬼魂を甲子園で見られるとは感無量
などといった応援メッセージが電光掲示板に流れた。

 12時44分に終わり、約33,000人が観戦。