星稜リードの展開の中、藤蔭が反撃した、「藤蔭 - 星稜」(第100回 夏の甲子園~全国大会 1回戦~)

 第100回 全国高等学校野球選手権記念大会 1回戦藤蔭 - 星稜」が大会1日目の8月5日(日)、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われました。

 天気は晴れ。

 大分代表の藤蔭(一塁側)は先攻28年ぶり2回目の出場の私立校。地方大会は、初戦の三重総合に7-5で勝利大分南に5-1で勝利、準々決勝は津久見に11-4で7回コールド勝利、準決勝は佐伯鶴城に9-7で勝利、決勝は柳ヶ浦に1-0で勝利
 石川代表の星稜(三塁側)は後攻2年ぶり19回出場の私立校。第90回記念選抜高等学校野球大会は3回戦。今大会の地方大会は初戦の金沢辰巳丘・金沢向陽・内灘に10-0で5回コールド勝利小松市立に9-0で7回コールド勝利、準々決勝は小松大谷に5-0で勝利、準決勝は金沢商に7-0で7回コールド勝利、決勝は金沢学院に22-0で勝利
 ともに、甲子園で初戦となります。

 試合開始前に、始球式がありました。ヘリコプターが上空から始球式を投下。

 始球式を投げるのは、松井秀樹氏。松井氏の母校の星稜がキャッチャーをし、松井氏の投げる球を受けました。藤蔭はバッターボックスに立ちました。

・1回表の藤蔭の攻撃:先頭バッターの橋本選手はセカンドゴロ、続く内田選手は三振、御手洗選手はセカンドゴロと、三者凡退に倒れる(藤0-0星)
・1回裏の星稜の攻撃:先頭の東海林選手はセンターヒットを打ち、1塁に出塁。続く河井選手はフォアボールで0アウトランナー1・2塁のチャンスに。内山選手もフォアボールで0アウトランナー満塁のチャンスに。すると、南保選手はゴロでダブルプレーを取られるが、その間に1点先制する(藤0-1星)。2アウトランナー3塁の場面で、竹谷選手はセカンドフライに倒れ、チェンジ(藤0-1星)星稜が先制点を奪う

・2回表の藤蔭の攻撃:先頭の奥園選手はピッチャーゴロに倒れるが、続く堀田選手はレフトヒットで出塁(1塁)。武井選手の打席、1塁ランナーが2塁へ盗塁し、1アウトランナー2塁のチャンスをつくる。武井選手はライトヒットを打ち、同点に追いつく(藤1-1星)。1アウトランナー1塁の場面、朝倉選手の打席で1塁ランナーが2塁へ盗塁するも失敗。朝倉選手は三振に倒れ、チェンジ(藤1-1星)藤蔭はすぐさま同点に追いつく

・2回裏の星稜の攻撃:先頭の奥川選手は三振に倒れるものの、続く鯰田選手はセンターヒットを打ち、1塁に出塁。山瀬選手の打席、1塁ランナーが2塁へ盗塁するも失敗。山瀬選手はショートゴロに倒れ、チェンジ(藤1-1星)

――星稜が突き放す――

・3回表の藤蔭の攻撃:先頭の神田選手はセカンドゴロ、吉村選手は三振、橋本選手はセカンドフライと、三者凡退に倒れる(藤1-1星)
・3回裏の星稜の攻撃:先頭の山本選手はフォアボールで出塁(1塁)。続く東海林選手は送りバントを決め、1アウトランナー2塁のチャンスをつくる。河井選手はライトへ長打ヒットを放ち、1点勝ち越す(藤1-2星)。なおも、1アウトランナー3塁の場面で、内山選手はライトへ長打ヒットを放ち、2点追加(藤1-3星)。ここで、藤蔭は市川投手に交代。1アウトランナー2塁の場面、南保選手はショートフライに倒れるが、竹谷選手はライトヒットを打ち、1点追加(藤1-4星)、竹谷選手は2塁へ向かうがアウトになり、チェンジ(藤1-4星)星稜が3得点上げ、勝ち越す

・4回表の藤蔭の攻撃:先頭の内田選手はセンターフライ、御手洗選手はセンターフライに倒れ、2アウトに。奥園選手はレフトヒットで出塁(1塁)。堀田選手はファーストゴロに倒れ、チェンジ(藤1-4星)
・4回裏の星稜の攻撃:先頭の奥川選手はセンターヒットを打ち、1塁に出塁。鯰田選手はレフトへ長打ヒットを放ち、1点追加(藤1-5星)。山瀬選手は0アウトランナー3塁の場面で、犠牲フライを打ち、1点追加(藤1-6星)。1アウトランナーなしの場面、山本選手は三振、東海林選手はショートゴロに倒れ、チェンジ(藤1-6星)星稜がさらに突き放し、5点差に広げる

・5回表の藤蔭の攻撃:先頭の武井選手はレフトヒットを打ち、1塁に出塁。朝倉選手はライトフライ、神田選手は三振に倒れるも、1塁ランナーが2塁へ。2アウトランナー2塁の場面だったが、市川選手はショートゴロに倒れ、得点できず(藤1-6星)
・5回裏の星稜の攻撃:先頭の河井選手はフォアボールで出塁(1塁)。内山選手の打席、1塁ランナーが2塁へ盗塁し、チャンスをつくる。内山選手はショートフライに倒れる。南保選手の打席、ワイルドピッチにより1アウトランナー3塁のチャンスに広がる。南保選手はサードフライに倒れ、竹谷選手はセカンドゴロに倒れ、得点できず(藤1-6星)
・6回表の藤蔭の攻撃:先頭の橋本選手は三振、内田選手はレフトフライ、御手洗選手は三振に倒れ、三者凡退に(藤1-6星)
・6回裏の星稜の攻撃:先頭の奥川選手はライトへ長打ヒットを放ち、0アウトランナー2塁のチャンスをつくる。鯰田選手はライトヒットを打ち、1点追加(藤1-7星)。0アウトランナー1塁の場面、山瀬選手はレフトヒットを打ち、ランナー1・2塁のチャンスに。続く山本選手は送りバントを決め、1アウトランナー2・3塁に。東海林選手はセンターへ犠牲フライを放ち、1点追加(藤1-8星)。2アウトランナー3塁の場面、河井選手はセンターヒットを打ち、1点追加(藤1-9星)。内山選手はサードライナーに倒れ、チェンジ(藤1-9星)星稜が追加点を上げ、8点差に広げる

――藤蔭が反撃に転じる――

・7回表の藤蔭の攻撃:先頭の奥園選手はレフトヒットを打ち、1塁に出塁。堀田選手はセンターヒットを打ち、0アウトランナー1・2塁のチャンスをつくる。武井選手はショートゴロに倒れるも、1アウトランナー1・3塁に。朝倉選手はライトヒットを打ち、1点返す(藤2-9星)。1アウトランナー2・3塁の場面、花岡選手はファーストゴロに倒れるが、その間に1点返す(藤3-9星)。なおも、2アウトランナー3塁の場面だったが、市川選手はピッチャーゴロに倒れ、チェンジ(藤3-9星)藤蔭が反撃に出た

・7回裏の星稜の攻撃:先頭の南保選手はセンターフライ、竹谷選手はライトフライ、奥川選手は三振と、三者凡退に倒れる(藤3-9星)
・8回表の藤蔭の攻撃:先頭の橋本選手は三振、内田選手はセカンドゴロに倒れ、2アウトに。御手洗選手はフォアボールで出塁(1塁)。奥園選手の打席、1塁ランナーが2塁へ盗塁。奥園選手はセンターヒットを打ち、1点返す(藤4-9星)。2アウトランナー1塁の場面、堀田選手は三振に倒れ、チェンジ(藤4-9星)。藤蔭が1点返し、5点差に縮める。

・8回裏の星稜の攻撃:先頭の鯰田選手はファーストゴロ、山瀬選手は三振、山本選手はショートゴロに倒れ、三者凡退に(藤4-9星)


・9回表の藤蔭の攻撃:星稜は寺西投手に交代。先頭の武井選手はファールフライ、代打の岡藤選手はセカンドフライ、代打の熊懐選手はショートゴロと、三者凡退に倒れ、試合終了(藤4-9星)
(藤=藤蔭、星=星稜)
(試合展開は、実際と異なる場合があります)

 星稜が9-4で藤蔭に勝利しました。

 試合は星稜の一方的な試合展開になるかと思いきや、後半から藤蔭が反撃した内容になりました。

 藤蔭の応援は、紫色の帽子に黄色のポンポンが特徴的で、ブラスバンドチア応援があり、「頑張れ!まず1勝!」「夏2回目の出場おめでとう!目指せ優勝!」「ファイトファイト!大分から応援してます!」「甲子園での輝くプレーが楽しみだ!」「フレーフレー!藤蔭ー!」といった応援メッセージがありました。

 星稜の応援は、黄色が特徴的で、ブラスバンドチア応援があり、「大先輩の松井秀樹さんを上回る活躍を期待しています。」「大阪府出身ですが山下監督の時から星稜高校の大ファンです。」「星稜ファイト!!100回大会にドラマを!!」「きらり輝け!星稜高校!」「100回大会出場おめでとうございます。頑張ってください。」といった応援メッセージがありました。

 試合は10時42分に始まり、12時41分に終了し、観客数は約42,000人でした。