序盤から作新学院の攻勢が目立ったが、岡山学芸館はピンチから盛り返していった白熱した展開に、2回戦「筑陽学園(福岡)-作新学院(栃木)」(第101回 夏の甲子園)

 第101回 全国高等学校野球選手権が8月6日(火)から22日(木)まで、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催されました。

 大会6日目(8月11日(日))の第1試合には、2回戦筑陽学園(福岡)-作新学院(栃木)」の試合が行われました。

 ともに今大会では初戦
 筑陽学園は後攻で、16年ぶり2回目の出場。福岡大会の初戦は福岡工に9-2で8回コールド勝利、2戦目は西南学院に11-0で5回コールド勝利、3戦目は近大福岡に6-0で勝利、4戦目は九産大九州に4-3で勝利、準々決勝は小倉工に6-3で勝利、準決勝は九州国際大付に3-0で勝利、決勝は西日本短大付に7-4で勝利。
 作新学院は先攻で、9年連続15回目の出場。栃木大会の初戦は黒羽に13-1で7回コールド勝利、2戦目は小山西に12-2で5回コールド勝利、準々決勝は佐野日大に15-5で8回コールド勝利、準決勝は宇都宮商に7-4で勝利、決勝は文星芸大付に6-2で勝利。

 天気は晴れ

 試合は、作新学院が序盤から攻撃のリズムをつくります。筑陽学園も反撃しますが、抑えられていました。その筑陽学園は9回に同点に追いつき、延長戦に突入と白熱します。

 1回表の作新学院は、いきなり0アウトランナー満塁のチャンスで、4番の石井選手がライトへ犠牲フライを放ち、1点先制します。しかし、その後は筑陽学園が抑え、1点で抑えました。
 投手戦となり次に点が入ったのは、3回表の作新学院の攻撃。ヒットと守りのエラーから、0アウトランナー1・3塁で、3番の中島選手はセンターへ犠牲フライを打ち、1点追加し2-0とリードを広げます
 しかし、直後の3回裏の筑陽学園は、初ヒットを打ち、0アウトランナー1・2塁のチャンスをつくると、2番の弥富選手はレフトヒットを打ち1点返し、1-2とします
 その後、再び投手戦となりますが、作新学院の6回表、0アウトランナー1・2塁のチャンスに、6番の大河内選手がライトヒットを打ち1点追加し、2点差にリードを広げます。0アウトランナー2・3塁とチャンスは続きましたが、筑陽学園がその後の得点を許しませんでした。
 互いにチャンスをつくるものの、その後得点できず、投手戦に。9回裏の筑陽学園は、2アウトランナー1・2塁のチャンスをつくると、8番の石川選手はライトへ長打ヒットを放ち、土壇場で3-3の同点に追いつき、延長戦に突入。


 10回表の作新学院は、1アウトランナー3塁のチャンスに、3番の中島選手はセンターヒットを打ち1点勝ち越すと、2アウトランナー2塁の場面で5番の横山選手はレフトヒットを打ち、さらに1点追加し5-3と突き放します
 筑陽学園の10回裏は、三者凡退に倒れ、試合終了
(試合展開は、実際と異なる場合があります)

 作新学院が5-3で筑陽学園に勝利しました。

 1塁側の筑陽学園の応援は、オレンジのポンポンに、青色のメガフォンが特徴的で、「We will rock you」「アフリカン・シンフォニー」「サンライズ」「ヤマト」「トリトン」「Gフレア」などのブラスバンドチア応援がありました。

 3塁側の作新学院の応援は、オレンジのポンポンに、黄色とオレンジのメガフォンが特徴的で、「戦闘開始(show time)」「アフリカン・シンフォニー」「パラダイス銀河」「モンキーターン」「スピードスター」「サウスポー」「パワプロ」「コナン」「狙い打ち」「ハピネス」「パイレーツ・オブ・カリビアンの曲」「琉球」「サンバ・デ・ジェネイロ」「闘魂」「オペラ座の怪人の曲」などのブラスバンドチア応援がありました。

 試合は8時に始まり、10時15分に終わり、観客数は約40,000人でした。

● 思ったこと
・筑陽学園はピンチの場面で、最少失点に抑える場面が何度かあり、熱かった。
・投手戦でもあり、逃げる追い上げの白熱した試合展開で、土壇場に追いついた展開は盛り上がりました。
・作新学院の攻勢が有利なイメージを持ったが、実際、ヒット数は作新学院10、筑陽学園9と互角。