先制し同点にされたが、再び突き放す、「報徳学園 - 済美」(第100回 夏の甲子園~全国大会準々決勝~)

 第100回 全国高等学校野球選手権記念大会 準々決勝報徳学園 - 済美」が大会14日目の8月18日(土)、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われました。

 天気は晴れ。

 東兵庫代表の報徳学園(一塁側)は後攻8年ぶり15回出場の私立校。地方大会は、初戦の伊丹西に9-2で7回コールド勝利神戸甲北に10-0で5回コールド勝利滝川二に4-2で勝利、準々決勝は長田に1-0で勝利、準決勝は神戸国際大付に3-2で勝利、決勝は市尼崎に2-0で勝利。甲子園の初戦(2回戦)は聖光学院(福島)に3-2で勝利、3回戦は愛工大名電(西愛知)に7-2で勝利
 愛媛代表の済美(三塁側)は先攻2年連続6回出場の私立校。地方大会は、初戦の川之石に6-0で勝利八幡浜に5-1で勝利、準々決勝は川之江に8-4で勝利、準決勝は今治西に8-1で7回コールド勝利、決勝は新田に8-2で勝利。甲子園の初戦(1回戦)は中央学院(西千葉)に5-4で勝利、2回戦は星稜(石川)に13-11で勝利、3回戦は高知商(高知)に3-1で勝利
 報徳学園は甲子園で3戦目、済美は甲子園で4戦目となります。

・1回表の済美の攻撃:先頭の矢野選手はセカンドゴロに倒れるが、続く中井選手はライトヒットで出塁(1塁)。芦谷選手は送りバントを決め、2アウトランナー2塁のチャンスをつくる。池内選手はレフトヒットを打ち、先制(報0-1済)。2アウトランナー1塁の場面、伊藤選手はセカンドフライに倒れ、チェンジ(報0-1済)済美が先制点を奪う

・1回裏の報徳学園の攻撃:先頭の小園選手はセカンドゴロ、村田選手は三振、長尾選手はセカンドゴロと、三者凡退に倒れる(報0-1済)
・2回表の済美の攻撃:先頭の山口(直)選手はセカンドゴロ、山田選手はショートゴロに倒れ、2アウトに。越智選手はフォアボールで出塁(1塁)。政吉選手は三振に倒れ、チェンジ(報0-1済)

――同点に追いつく報徳学園――

・2回裏の報徳学園の攻撃:先頭の神頭選手はライトヒットで出塁(1塁)。糸井選手は送りバントを決め、1アウトランナー2塁のチャンスをつくる。堀尾選手はショートゴロに倒れ、2アウトに。羽渕選手はセンターヒットを打ち、同点に追いつく(報1-1済)。2アウトランナー1塁の場面、渡辺(友)選手はピッチャーゴロに倒れ、チェンジ(報1-1済)報徳学園が同点に追いつく

・3回表の済美の攻撃:先頭の矢野選手はライトヒットを打ち、1塁に出塁。中井選手はライトフライに、芦谷選手はライトフライに倒れ、2アウトに。池内選手の打席、1塁ランナーは2塁へ盗塁するも失敗し、チェンジ(報1-1済)
・3回裏の報徳学園の攻撃:先頭の大崎選手はセカンドゴロ、小園選手はデッドボールを受け、1塁に出塁。村田選手は打ち取られダブルプレーとなり、チェンジ(報1-1済)
・4回表の済美の攻撃:先頭の池内選手はファールフライに倒れるが、伊藤選手はレフトヒットで出塁(1塁)。山口(直)選手はライトフライ、山田選手はファーストゴロに倒れ、チェンジ(報1-1済)
・4回裏の報徳学園の攻撃:先頭の長尾選手はライトヒットで出塁(1塁)。神頭選手はショートゴロに倒れるが、1アウトランナー2塁に。糸井選手はセカンドへの内野安打で、1アウトランナー1・3塁に。堀尾選手は打ち取られダブルプレーになり、得点できず(報1-1済)
・5回表の済美の攻撃:先頭の越智選手はライトヒットで出塁(1塁)。政吉選手は送りバントを決め、1アウトランナー2塁のチャンスをつくる。矢野選手はセンターヒットを打ち、1アウトランナー1・3塁のチャンスに広げる。中井選手はフォアボールで、1アウトラン名満塁のチャンスに。報徳学園は木村投手に交代。芦谷選手はライトヒットを打ち、1点勝ち越す(報1-2済)。1アウトランナー満塁の場面、池内選手は三振、三塁ランナーがホームへ向かうもアウトになり、チェンジ(報1-2済)済美が1点リードに

・5回裏の報徳学園の攻撃:先頭の羽渕選手はセカンドへの内野安打で出塁(1塁)。木村選手は送りバントを決め、1アウトランナー2塁のチャンスをつくる。大崎選手はバントをすると、守備のエラーにより、1アウトランナー1・3塁に。済美は山口(直)投手に交代。小園選手は三振、村田選手はセカンドゴロに倒れ、得点できず(報1-2済)
・6回表の済美の攻撃:先頭の伊藤選手はショートゴロ、山口(直)選手はショートフライ、山田選手はサードライナーと、三者凡退に倒れる(報1-2済)
・6回裏の報徳学園の攻撃:先頭の長尾選手はレフトヒットで出塁するも、2塁に向かいアウトに。神頭選手はフォアボールで出塁(1塁)。糸井選手の打席、1塁に牽制するも開く昇給により、ランナー2塁に。糸井選手はピッチャーゴロに倒れ、2塁ランナーは走塁アウトになり、2アウトランナーなしに。堀尾選手はファーストゴロに倒れ、チェンジ(報1-2済)
・7回表の済美の攻撃:先頭の近藤選手はライトヒットで出塁(1塁)。政吉選手の打席、守備のエラーによりランナー2塁に。政吉選手は送りバントを決め、1アウトランナー3塁のチャンスに広げる。矢野選手は三振に倒れ、2アウトに。中井選手はフォアボールで、2アウトランナー1・3塁に。しかし、芦谷選手はセンターフライに倒れ、得点できず(報1-2済)
・7回裏の報徳学園の攻撃:先頭の羽渕選手はセーフティーバント失敗。木村選手はピッチャーゴロ、大崎選手はセカンドゴロと、三者凡退に倒れる(報1-2済)
・8回表の済美の攻撃:先頭の池内選手はピッチャーゴロに倒れるが、伊藤選手はライトヒットで出塁(1塁)。山口(直)選手はセンターフライに倒れ、2アウトに。山田選手はライトヒットを打ち、2アウトランナー1・2塁のチャンスをつくる。しかし、近藤選手はピッチャーゴロに倒れ、得点できず(報1-2済)
・8回裏の報徳学園の攻撃:先頭の小園選手はファーストゴロ、村田選手はセカンドゴロ、長尾選手はファールフライに倒れ、三者凡退に(報1-2済)

――貴重な追加点――

・9回表の済美の攻撃:先頭の政吉選手は出塁(1塁)。矢野選手は送りバント失敗。中井選手は送りバントを決め、2アウトランナー2塁のチャンスをつくる。芦谷選手はセンターヒットを打ち、1点追加(報1-3済)。2アウトランナー1塁の場面、池内選手はショートゴロに倒れ、チェンジ(報1-3済)済美が3点差にリードを広げる

・9回裏の報徳学園の攻撃:先頭の神頭選手はレフトヒットで出塁(1塁)。糸井選手はレフトへ長打ヒットを打ち、1点返す(報2-3済)。0アウトランナー2塁の場面、堀尾選手は送りバントを決め、1アウトランナー3塁のチャンスに。羽渕選手はセカンドゴロに倒れ、2アウトに。代打の森本選手は三振に倒れ、試合終了(報2-3済)
(大=大阪桐蔭、浦=浦和学院)
(試合展開は、実際と異なる場合があります)

 済美が3-2で報徳学園に勝利しました。

 初回、済美が先制すると、報徳学園もすぐに同点に追いつきます。中盤に済美が再びリードすると、終盤にリードを広げます。最終回、報徳学園が反撃しますが、そのまま済美が逃げ切り、勝利。接戦な展開でした。

 報徳学園の応援は、緑のメガフォンが特徴で、「」「トリトン」「闘魂」「ドラクエ」「アフリカン・シンフォニー」「エルクバンチェロ」「情熱大陸」「サンライズ」「サンバデジェネイロ」(アゲアゲホイホイ)「シェイク」(スマップ)などのブラスバンド応援があり、「アグレッシブなプレーで球場を沸かしてください応援しています!」「小さな頃から応援してました。夢の舞台甲子園で楽しんで下さい!」「家族も親戚も友人もご近所さんも報徳OB!優勝旗待ってます★」「アルプス全員で応援しています!頑張れ!緑の戦士!!」「がんばれー。応援してるよ。」「報徳学園頑張れ!!」「スタンドから応援してます!勝利を目指して頑張れ!」「粘り強い野球で勝ち上がれ報徳」「頑張れ報徳!応援してます!」「甲子園で応援してるよ!全国制覇!がんばれ!」「甲子園で堂々プレーしてる報徳はカッコいいです頑張ってください」「頑張れ報徳!!」「地元に優勝旗持って帰ってください」「がんばれー。応援してるよ。」といった応援メッセージがありました。

 済美の応援は、麦藁帽子に黄色のポンポンが特徴的で、「狙い打ち」「サウスポー」「アフリカン・シンフォニー」「」「サンバデジェネイロ」(アゲアゲホイホイ)「あまちゃん」「Sunny Day Sunday」「夏祭り」「大進撃」「コンバットマーチ」などのブラスバンドチア応援があり、「めざせ!優勝!済美高校!」「応援してます!全国制覇目指して頑張ってください!」「やればできるは魔法の合いことば!頑張れ済美!」「一つ一つのプレーに元気を貰ってます!!頑張れ済美!!」「優勝目指し頑張れ。愛媛ばあばと応援しています。」「がんばれ済美!!愛媛から応援してます!」「済美頑張れ!!このまま優勝へ一直線!!」「本気の夏、負けるな済美!甲子園で応援しています!」「愛媛で応援してます。是非、優勝してください。待っとるけんね」「優勝旗待ってます。ベストを尽くして頑張ってください」「がんばれ!済美!」「愛媛に優勝の栄冠をもう一度!」「愛媛出身の私は済美の活躍に勇気をもらえます!やればできる!」といった応援メッセージがありました。

 試合は10時57分に始まり、12時58分に終了し、観客数は約44,000人でした。