序盤の点の取り合いから一転して一方的な展開になった、「慶応 - 高知商」(第100回 夏の甲子園~全国大会 2回戦~)

 第100回 全国高等学校野球選手権記念大会 2回戦慶応 - 高知商」が大会8日目の8月12日(日)、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われました。

 天気は晴れ。

 北神奈川代表の慶応(一塁側)は後攻10年ぶり18回出場の私立校。第90回記念選抜高等学校野球大会は1回戦敗退。今大会の地方大会は初戦の日大に6-1で勝利生田に13-3で5回コールド勝利秦野総合に14-5で7回コールド勝利、準々決勝は桐蔭学園に6-4で勝利、準決勝は東海大相模に7-4で勝利、決勝は桐光学園に7-5で勝利。甲子園の初戦(1回戦)は中越(新潟)に3-2で勝利
 高知代表の高知商(三塁側)は先攻12年ぶり23回出場の市立校。地方大会は、初戦の中村に7-3で勝利、準々決勝は追手前に9-2で8回コールド勝利、準決勝は高知に4-0で勝利、決勝は明徳義塾に10-2で勝利。甲子園の初戦(1回戦)は山梨学院(山梨)に14-12で勝利
 ともに、甲子園で2戦目となります。

・1回表の高知商の攻撃:先頭の前田選手はセンターヒットを打ち、1塁に出塁。続く西村選手はセンターへ長打ヒットを放ち、1点先制(慶0-1高)。0アウトランナー3塁の場面、乗松選手はショートゴロ、藤高選手はレフトフライに倒れ、2アウトに。山崎選手はフォアボールで出塁(1塁)。近沢選手はピッチャーゴロに倒れ、チェンジ(慶0-1高)高知商が初回から先制点を奪う

――すぐに慶応も反撃――

・1回裏の慶応の攻撃:先頭の宮尾選手はレフトヒットで出塁(1塁)。大川選手はデッドボールを受け、0アウトランナー1・2塁に。下山選手はレフトヒットを打ち、0アウトランナー満塁のチャンスに広げる。続く広瀬選手はレフトヒットを打ち、同点に追いつく(慶1-1高)。2塁ランナーは走塁の際、アウトになり1アウトランナー1・2塁に。根岸選手センターヒットを打ち、1点追加し逆転(慶2-1高)。1アウトランナー1・2塁の場面、ライトヒットを打つが、2塁ランナーは走塁の際、アウトになり2アウトランナー1・2塁に。吉川選手はフォアボールで2アウトランナー満塁に。善波選手はショートフライに倒れ、チェンジ(慶2-1高)慶応はすぐさま逆転する

・2回表の高知商の攻撃:先頭の藤田選手はフォアボールで出塁(1塁)。北代選手の打席、ピッチャーの暴投により0アウトランナー2塁に。北代選手は送りバントを決め、1アウトランナー3塁のチャンスに広げる。浜田選手は振り逃げで1塁に出塁。前田選手の打席、1塁ランナーが2塁へ盗塁。前田選手はピッチャーの悪送球により出塁し、同点に追いつく(慶2-2高)。なおも、1アウトランナー1・3塁の場面、西村選手は長打ヒットを放ち、2点追加(慶2-4高)。続く乗松選手は1アウトランナー2塁の場面で、レフトヒットを打ち1点追加(慶2-5高)。1アウトランナー2塁の場面、藤高選手はショートゴロに倒れ、2アウトランナー3塁に。山崎選手はセンターヒットを打ち、1点追加(慶2-6高)。2アウトランナー3塁の場面、近沢選手は出塁し、ランナー1・2塁に。藤田選手は長打ヒットを放ち、2点追加(慶2-8高)。2アウトランナー3塁の場面、北代選手はサードゴロに倒れ、チェンジ(慶2-8高)高知商はすぐに逆転し、突き放した

・2回裏の慶応の攻撃:先頭の行井選手は三振するが、続く宮尾選手はライトヒットで出塁(1塁)。大川選手は打ち取られダブルプレーに倒れ、チェンジ(慶2-8高)
・3回表の高知商の攻撃:先頭の浜田選手はファーストゴロ、前田選手はレフトフライ、西村選手はセカンドゴロと、三者凡退に倒れる(慶2-8高)
・3回裏の慶応の攻撃:先頭の下山選手はセカンドライナー、広瀬選手はライトフライ、根岸選手はセカンドゴロに倒れ、三者凡退に(慶2-8高)

――再び、高知商の猛攻――

・4回表の高知商の攻撃:先頭の乗松選手はセンターヒットを打ち、出塁(1塁)。藤高選手の打席、ピッチャーの暴投により0アウトランナー2塁のチャンスをつくる。藤高選手は三振に倒れ1アウトになるも、続く山崎選手はレフトヒットを打ち、1アウトランナー1・3塁のチャンスに広げる。代打の田嶋選手はデッドボールを受け、1アウトランナー満塁のチャンスに。藤田選手はセンターヒットを打ち、2点追加(慶2-10高)。ここで、慶応は渡部投手に交代。1アウトランナー2・3塁の場面、北代選手はセンターへ犠牲フライを打ち、1点追加(慶2-11高)。2アウトランナー2塁の場面、浜田選手の打席で2塁ランナーが3塁へ盗塁。浜田選手はライトヒットを打ち、1点追加(慶2-12高)。2アウトランナー1塁の場面、前田選手はセカンドゴロに倒れ、チェンジ(慶2-12高)高知商は再び、突き放した

・4回裏の慶応の攻撃:先頭の奥村選手はショートゴロ、吉川選手はセカンドゴロ、善波選手は三振と、三者凡退に倒れる(慶2-12高)
・5回表の高知商の攻撃:先頭の西村選手はセカンドフライ、乗松選手はショートライナー、藤高選手は三振に倒れ、三者凡退に(慶2-12高)


・5回裏の慶応の攻撃:先頭の渡部選手はライトフライ、宮尾選手はセンターフライに倒れ、2アウトに。大川選手はライトヒットを打ち、1塁に出塁。続く下山選手はライトへ2ランホームランを放ち、2点返す(慶4-12高)。広瀬選手は三振に倒れ、チェンジ(慶4-12高)慶応は2点返し、8点差に縮める

・6回表の高知商の攻撃:先頭の山崎選手は三振、田嶋選手は三振に倒れ、2アウトに。藤田選手はレフトへ長打ヒットを放ち、2アウトランナー2塁のチャンスをつくる。北代選手はレフトヒットを打つが、2塁ランナーは走塁アウトになり、チェンジ(慶4-12高)
・6回裏の慶応の攻撃:先頭の根岸選手は三振、奥村選手はレフトフライに、吉川選手はセンターフライに倒れ、三者凡退に(慶4-12高)
・7回表の高知商の攻撃:先頭の浜田選手はファーストライナー、前田選手は三振、西村選手はセンターフライに倒れ、三者凡退に(慶4-12高)
・7回裏の慶応の攻撃:先頭の善波選手はショートゴロに倒れるものの、続く渡部選手はセカンドへの内野安打で出塁(1塁)。宮尾選手は打ち取られダブルプレーに倒れ、チェンジ(慶4-12高)
・8回表の高知商の攻撃:先頭の乗松選手はピッチャーゴロ、藤高選手はショートゴロ、山崎選手は三振に倒れ、三者凡退に(慶4-12高)
・8回裏の慶応の攻撃:先頭の大川選手はセンターフライに倒れるものの、続く下山選手はライトヒットで1塁に出塁。広瀬選手はライトフライ、根岸選手はセカンドゴロに倒れ、チェンジ(慶4-12高)
・9回表の高知商の攻撃:先頭の田嶋選手はセカンドゴロ、藤田選手はショートゴロ、北代選手は三振と、三者凡退に倒れる(慶4-12高)
・9回裏の慶応の攻撃:先頭の奥村選手はライトへ長打ヒットを放ち、0アウトランナー2塁のチャンスをつくる。続く代打の田辺選手はライトヒットを打ち、1点返す(慶5-12高)。0アウトランナー2塁の場面、善波選手はピッチャーゴロに倒れ、代打の杉岡選手はライトヒットで、1アウトランナー1・3塁に。続く宮尾選手はライトへ犠牲フライを打ち、1点返す(慶6-12高)。2アウトランナー1塁の場面、大川選手はレフトヒットを打ち、ランナー1・2塁のチャンスをつくる。しかし、下山選手はファールフライに倒れ、試合終了(慶6-12高)
(慶=慶応、高=高知商)
(試合展開は、実際と異なる場合があります)

 高知商が12-6で慶応に勝利しました。

 初回は点の取り合いになりましたが、2回表の高知商は猛攻で一気に突き放す展開に。さらに高知商が突き放し、苦しい展開になった慶応は終盤に反撃しますが、そのまま高知商の勝利になりました。

 慶応の応援は、一体感があるすごく迫力のあるブラスバンドチア応援があり、「中学生の弟とずっと応援しています。頑張ってください!」「第100回の記念大会出場おめでとう。晴れの大舞台で楽しもう。」「甲子園で応援しています!目指せ優勝!」「母校の慶応が甲子園に出ていて嬉しい!弟と応援してる!」「聖地甲子園で若き血を何度も歌えるように。頑張れ慶応!」「日本の元気を慶應ナインから起こせ!」「100回目の甲子園!みんなで校歌を歌おう!」「絶対勝つぞ、KEIO!」「神奈川に優勝を!」といった応援メッセージがありました。

 高知商の応援は、黄色のポンポンと赤色が特徴的で、「戦闘開始」「モンキーターン」「We will rock you」「」「狙い打ち」「エルクバンチェロ」「アフリカン・シンフォニー」「サンバデジェネイロ」(アゲアゲホイホイ)「see off」「高知よさこい」などのブラスバンドチア応援があり、「頑張れ高知勢!全力を尽くすんや!」「伝統校再び!自身を持ってハツラツと!」「これまでの練習の成果を出し尽くそう!」「頑張れー!遠くから応援しています!」といった応援メッセージがありました。

 試合は17時13分に始まり、19時22分に終了し、観客数は約39,000人でした。ナイター試合になりました。