星稜の流れかと思いきや・・・・・・延長戦にもつれ込み、劇的な幕切れに!? 「星稜 - 済美」(第100回 夏の甲子園~全国大会 2回戦~)

 第100回 全国高等学校野球選手権記念大会 2回戦星稜 - 済美」が大会8日目の8月12日(日)、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われました。

 天気は晴れ。

 石川代表の星稜(三塁側)は後攻2年ぶり19回出場の私立校。第90回記念選抜高等学校野球大会は3回戦。今大会の地方大会は、初戦の金沢辰巳丘・金沢向陽・内灘に10-0で5回コールド勝利小松市立に9-0で7回コールド勝利、準々決勝は小松大谷に5-0で勝利、準決勝は金沢商に7-0で7回コールド勝利、決勝は金沢学院に22-0で勝利。甲子園1回戦は藤蔭(大分)に9-4で勝利
 愛媛代表の済美(一塁側)は先攻2年連続6回出場の私立校。地方大会は、初戦の川之石に6-0で勝利八幡浜に5-1で勝利、準々決勝は川之江に8-4で勝利、準決勝は今治西に8-1で7回コールド勝利、決勝は新田に8-2で勝利。甲子園1回戦は中央学院(西千葉)に5-4で勝利
 ともに、甲子園で2戦目となります。

・1回表の星稜の攻撃:先頭の東海林選手はファールフライに倒れるも、続く河井選手はレフトヒットで出塁(1塁)。内山選手はフォアボールで出塁し、1アウトランナー1・2塁に。南保選手はライトヒットを打ち、1点先制(星1-0済)。なおも、1アウトランナー1・3塁の場面、竹谷選手は長打ヒットを放ち、2点追加(星3-0済)。1アウトランナー2塁の場面、奥川選手はライトフライに倒れる。鯰田選手はヒットを打ち、1点追加(星4-0済)山瀬選手は2アウトランナー1塁の場面で、レフトへ長打ヒットを放ち、1点追加(星5-0済)。2アウトランナー2塁の場面、山本選手はレフトフライに倒れ、チェンジ(星5-0済)星稜は5得点と初回から大きくリード

――初回から星稜がリードを奪う展開に――

・1回裏の済美の攻撃:先頭の矢野選手はライトフライ、中井選手はショートゴロ、芦谷選手はショートゴロと、三者凡退に倒れる(星5-0済)
・2回表の星稜の攻撃:先頭の東海林選手はサードゴロ、河井選手はレフトフライ、内山選手はサードゴロと、三者凡退に倒れる(星5-0済)
・2回裏の済美の攻撃:先頭の池内選手は出塁(1塁)。続く伊藤選手は送りバントを決め、1アウトランナー2塁のチャンスをつくる。山口(直)選手はライトフライに倒れる。山田選手の打席、暴投によりランナー3塁に。山田選手はセカンドゴロに倒れ、得点できず(星5-0済)
・3回表の星稜の攻撃:先頭の南保選手はレフトへ長打ヒットを放ち、0アウトランナー3塁のチャンスをつくる。続く竹谷選手の打席、暴投により1点追加(星6-0済)。0アウトランナーなしの場面、竹谷選手はセンターフライ、奥川選手は三振に倒れ、2アウトに。鯰田選手はフォアボールで出塁(1塁)。山瀬選手はショートゴロに倒れ、チェンジ(星6-0済)星稜はさらに1点追加

・3回裏の済美の攻撃:先頭の近藤選手は三振に倒れるものの、続く政吉選手はレフトへ長打を放ち、1アウトランナー2塁のチャンスをつくる。矢野選手は送りバントを決め、2アウトランナー3塁のチャンスに広げる。中井選手はレフトヒットを打ち、1点返す(星6-1済)。芦谷選手はサードフライに倒れ、チェンジ(星6-1済)済美が1点を返す

・4回表の星稜の攻撃:先頭の山本選手はファーストゴロに倒れる。東海林選手はセーフティーバントを決め、出塁(1塁)。河井選手はショートゴロに、内山選手はセカンドゴロに倒れ、チェンジ(星6-1済)
・4回裏の済美の攻撃:先頭の池内選手は三振、伊藤選手は三振に倒れ、2アウトに。山口(直)選手はライトヒットを打ち、1塁に出塁。山田選手はセカンドゴロに倒れ、チェンジ(星6-1済)
・5回表の星稜の攻撃:先頭の南保選手はセンターヒットを打ち、1塁に出塁。竹谷選手はセカンドフライ。奥川選手は送りバントを決め、2アウトランナー2塁のチャンスをつくる。鯰田選手は守備のミスにより出塁し、1点追加(星7-1済)。2アウトランナー2塁の場面、山瀬選手はショートゴロに倒れ、チェンジ(星7-1済)星稜は1点追加し、再び6点差に

・5回裏の済美の攻撃:星稜は佐藤投手に交代。先頭の近藤選手はセカンドゴロに倒れるものの、政吉選手はレフトヒットで出塁(1塁)。矢野選手はライトフライに、中井選手はショートゴロに倒れ、チェンジ(星7-1済)
・6回表の星稜の攻撃:先頭の山本選手は三振に、東海林選手はファールフライに倒れ、2アウトに。河井選手はファーストへの内野安打で出塁(1塁)。内山選手はセカンドゴロに倒れ、チェンジ(星7-1済)
・6回裏の済美の攻撃:先頭の芦谷選手はサードゴロに、池内選手はショートゴロに、伊藤選手はショートゴロと、三者凡退に倒れる(星7-1済)
・7回表の星稜の攻撃:先頭の南保選手はセカンドフライ、竹谷選手はレフトフライに倒れ、2アウトに。代打の国本選手はライトフライに倒れ、三者凡退に(星7-1済)
・7回裏の済美の攻撃:星稜は山口投手に交代。先頭の山口(直)選手はセカンドゴロに倒れるが、続く山田選手はセンターヒットを打ち、1塁に出塁。代打の越智選手は打ち取られダブルプレーとなり、チェンジ(星7-1済)
・8回表の星稜の攻撃:先頭の鯰田選手はレフトへ長打ヒットを放ち、0アウトランナー2塁のチャンスをつくる。山瀬選手の打席、暴投によりランナー3塁に。山瀬選手は三振、山本選手はピッチャーゴロに倒れ、2アウトランナー2塁に。東海林選手はファーストゴロに倒れ、チェンジ(星7-1済)

――済美が大反撃!?――

・8回裏の済美の攻撃:星稜は竹谷投手に交代。先頭の政吉選手はデッドボールを受け、出塁(1塁)。矢野選手は内野安打で出塁し、0アウトランナー1・2塁のチャンスをつくる。中井選手はレフトヒットを打ち、1点返す(星7-2済)。0アウトランナー1・2塁の場面、芦谷選手はレフトライナーに。池内選手はレフトヒットを打ち、1点返す(星7-3済)。1アウトランナー1・2塁の場面、伊藤選手はセンターヒットを打ち、1アウトランナー満塁のチャンスに。山口(直)選手はフォアボールで押し出しの1点追加(星7-4済)。ここで、星稜は寺西投手に交代。1アウトランナー満塁の場面、山田選手はファーストフライに倒れ、2アウトに。武田選手はセカンドへの内野安打で2点追加(星7-6済)。2アウトランナー1・3塁の場面、政吉選手はレフトへ3ランホームランを放ち、3点入れ逆転(星7-9済)。2アウトランナーなしの場面、矢野選手はセカンドゴロに倒れ、チェンジ(星7-9済)済美はこの回、ビッグイニングをつくり、逆転に成功

――土壇場に追いつく星稜――

・9回表の星稜の攻撃:先頭の河井選手はキャッチャーゴロに倒れるものの、内山選手はライトヒットを打ち、1塁に出塁。南保選手はライトヒットを打ち、1アウトランナー1・2塁のチャンスをつくる。竹谷選手はセンターヒットを打ち、1点返す(星8-9済)。1アウトランナー1・2塁の場面、代打の西岡選手は三振に倒れる。鯰田選手はレフトヒットを打ち、1点入れ同点に追いつく(星9-9済)。2アウトランナー1・2塁の場面、山瀬選手はファールフライに倒れ、チェンジ(星9-9済)星稜は土壇場で同点に追いつく

・9回裏の済美の攻撃:星稜は寺沢投手に交代。先頭の中井選手はライトフライ、芦谷選手はファーストフライ、池内選手はショートゴロと三者凡退に倒れ、延長戦に突入(星9-9済)

・10回表の星稜の攻撃:先頭の山本選手はレフトフライに倒れるが、続く東海林選手はセンターヒットで出塁(1塁)。河井選手の打席、1塁ランナーが2塁へ盗塁し、ランナー2塁のチャンスをつくる。河井選手はライトフライ、佐々井選手はサードゴロに倒れ、得点できず(星9-9済)
・10回裏の済美の攻撃:先頭の伊藤選手はセカンドゴロ、山口(直)選手はセカンドゴロ、平田選手は三振に倒れ、三者凡退に(星9-9済)
・11回表の星稜の攻撃:先頭の南保選手はファーストゴロ、竹谷選手はショートゴロ、寺沢選手はライトフライと、三者凡退に倒れる(星9-9済)
・11回裏の済美の攻撃:先頭の武田選手はレフトフライ。政吉選手はフォアボールで出塁(1塁)。続く矢野選手は送りバントを決め、2アウトランナー2塁のチャンスをつくる。しかし、中井選手はショートゴロに倒れ、得点できず(星9-9済)

――タイブレーク突入した結末は劇的だった――

・12回表の星稜の攻撃:先頭の鯰田選手はセカンドゴロ、山瀬選手はサードゴロ、山本選手はセンターフライと、三者凡退に倒れる(星9-9済)
・12回裏の済美の攻撃:先頭の芦谷選手はセンターへ長打ヒットを放ち、0アウトランナー2塁のチャンスをつくる。池内選手は敬遠されフォアボールで出塁し、0アウトランナー1・2塁に。伊藤選手は送りバントを決め、1アウトランナー2・3塁のチャンスを広げる。山口(直)選手は敬遠されフォアボールで出塁し、1アウトランナー満塁に。しかし、代打の徳永選手は三振、武田選手は三振に倒れ、得点できず、タイブレークに突入(星9-9済)

(タイブレークは、0アウトランナー1・2塁から始まる方式)

・13回表の星稜の攻撃:0アウトランナー1・2塁の場面、先頭の東海林選手はファーストゴロに倒れるが、1アウトランナー2・3塁に。河井選手は打ち取られるが、守備のフィルダースチョイスにより1点勝ち越す(星10-9済)。なおも、1アウトランナー1・3塁の場面、佐々井選手はスクイズを決め、1点追加(星11-9済)。2アウトランナー2塁の場面、南保選手の打席で暴投により、ランナー3塁に。南保選手はショートゴロに倒れ、チェンジ(星11-9済)星稜は貴重な2点を入れた

・13回裏の済美の攻撃:0アウトランナー1・2塁の場面、先頭の政吉選手はセーフティーバントを決め、0アウトランナー満塁のチャンスに。続く矢野選手はライトへ満塁ホームランを放ち、逆転サヨナラホームランで、試合終了(星11-13済)
(星=星稜、済=済美)
(試合展開は、実際と異なる場合があります)

 済美が13-11で星稜に延長13回の末に勝利しました。

 星稜が初回から5得点と大きくリードする展開で始まり、その後も追加点を上げ7点差に。済美も反撃するが6点差に。中盤から投手戦になったが、後半に済美がビッグイニングをつくり1回の攻撃で逆転に成功し、9回に突入すると、土壇場で星稜も同点に追いつき、そのまま延長戦に。その後、投手戦になり、延長13回のタイブレークに突入すると、星稜は貴重な2得点を入れ勝ち越す。しかし、済美も粘りを見せ、なんとサヨナラ満塁ホームランという劇的な幕切れとなり、済美が勝利しました。

 星稜の応援は、黄色が特徴的で、「エルクバンチェロ」「ファイヤーボール」「We will rock you」「サンバデジェネイロ」(アゲアゲホイホイ)などのブラスバンドチア応援があり、「金沢の誇りとしてがんばれ!星稜高校!」「今年こそは悲願の優勝だ」「ひとりひとりが主役で頑張ってください★石川県に優勝旗を」「がんばれ星稜!試合後みんなで校歌を歌おう」「星稜半端ない!友達と一緒に応援しています!頑張ってください!」「星稜打線に期待しています。ガンバレ!」「一球入魂!悔いのない夏にするため思いっきりプレーして下さい」「豪打で北陸に優勝旗を持ってきてください。」「星稜高校頑張れーー!!」「星稜ナイン!!輝け!!」「星稜の野球がだいすき!!優勝目指して頑張ってください!」といった応援メッセージがありました。

 済美の応援は、黄色のポンポンと赤色が特徴的で、「ポパイ」「アフリカン・シンフォニー」「」「サンバデジェネイロ」「コンバットマーチ」「あまちゃん」「Sunny Day Sunday」「夏祭り」「大進撃」「狙い打ち」「サウスポー」などのブラスバンドチア応援があり、「済美魂全開で優勝まで突き進んで下さい!!!応援してます!」「頑張ってください。応援しています!!」「元応援団長です。本当は甲子園にいって応援したかった。頑張れ!」「愛媛に夢を!やれば出来るは魔法の合言葉!」「やればできるは合言葉!!かませ!!」「熱い試合を見せてください!」「甲子園球場で応援します。頑張れ」「頼む!お願いです!勝って下さい!!」といった応援メッセージがありました。

 試合は13時42分に始まり、16時39分に終了し、観客数は約42,000人でした。