星稜の猛攻に富島も反撃した、第90回センバツ「星稜 – 富島」(2回戦)

 第90回記念 選抜高等学校野球大会が3月23日(金)から4月4日(水)まで、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催されました。

 今年は第90回の記念大会ということから、出場校が例年より4校多い36校が出場。

 3月29日(木)(大会7日目)の第1試合には、2回戦星稜(石川) – 富島(宮崎)」の試合が行われました。
 両校とも今大会は初戦。星稜は後攻(一塁側)で13年ぶり12回目の出場。これまでに選抜大会では6勝11敗、全国高校野球選手権大会には18回出場し、準優勝1回、18勝18敗。富島は先攻(三塁側)で初出場。

 試合開始前には、始球式が行われました。

 富島の1回表は、キャッチャーゴロ、ショートフライで2アウトになるも、川添選手がフォアボールで出塁(1塁)。続く井本選手はライトヒットを放ち、1塁ランナーがホームに向かうもアウトになり、先制できず(星 0 – 0 富)
 星稜の1回裏は、先頭の南保選手がライトへの2塁打を放ち、いきなりチャンスをつくる。続く佐々井選手はサードゴロに倒れるが、平野選手はフォアボールで1アウトランナー1・2塁に。さらに、竹谷選手がフォアボールで、満塁のチャンスになる。続く西岡選手は三振に倒れるものの、河井選手が内野安打で1点先制(星 1 – 0 富)。この回、星稜が先制点を入れる。

 先制点を許した富島は2回表、セカンドゴロ、三振と2アウトになるが、黒木将選手はフォアボールで1塁に出塁。しかし、続く山下選手はキャッチャーファールフライに倒れ、チェンジ(星 1 – 0 富)
 2回裏の星稜は、ショートゴロ、ショートフライ、三振と三者凡退(星 1 – 0 富)

富島が反撃

 富島の3回表は、先頭の窪田選手がフォアボールで1塁に出塁すると、続く松浦選手は3塁打を放ち、同点に追いつく星 1 – 1 富)。さらに、中川選手はライトヒットを打ち逆転に成功(星 1 – 2 富)。星稜は川添選手をセンターフライに抑えた後、奥川投手に交代すると、三振を取り、1塁ランナーが2塁へ盗塁するものの、打者を三振を奪いチェンジ(星 1 – 2 富)。ただ、富島が逆転に成功する。

 逆転を許した星稜は3回裏、先頭の佐々井選手がフォアボールで出塁(1塁)すると、続く平野選手もフォアボールで0アウトランナー1・2塁に。そして、竹谷選手がライトヒットを打ち、同点に追いつく(星 2 – 2 富)。続く西岡選手はサードゴロに倒れるも、その間に1点追加し逆転(星 3 – 2 富)。その後、0アウトランナー2・3塁の場面で、河井選手はセンターへの犠牲フライで1点追加し突き放す(星 4 – 2 富)。星稜の攻撃は止まらず、続く鯰田選手はライトヒットでさらに1点追加(星 5 – 2 富)山瀬選手は2塁打を放ち1点追加(星 6 – 2 富)。その後、1アウト3塁の場面でワイルドピッチで1点追加(星 7 – 2 富)。さらに、1アウト2塁の場面で、南保選手がライトへの2塁打を放ち、1点追加(星 8 – 2 富)。この回、7得点し逆転し突き放した。

 逆転され突き放された富島の4回表は、先頭の黒田選手がフォアボールで出塁(1塁)するも、後続がバントフライ、セカンドゴロ、三振に倒れる(星 8 – 2 富)
 4回裏の星稜は、先頭の竹谷選手がセカンドゴロに倒れるが、続く西岡選手はデッドボールで出塁(1塁)すると、2塁へ盗塁する。ここで富島のピッチャーが黒木拓投手に交代する。星稜は1アウトランナー1塁の場面で、河井選手がフォアボールでランナー1・2塁のチャンスに。続く鯰田選手はファーストゴロに倒れるが、ランナーを2・3塁にすると、山瀬選手がレフトへの2塁打を放ち、2点追加(星 10 – 2 富)。この回、星稜はさらに2点追加し突き放した。

 さらに突き放された富島は5回表、先頭の松浦選手がセンターフライに倒れるも、続く中川選手はライトヒットで1塁に出塁。しかし、後続がファールフライ、三振に倒れ、得点できず(星 10 – 2 富)
 星稜の5回裏は、ファーストゴロ、三振、三振と三者凡退(星 10 – 2 富)

投手戦に

 6回表の富島は、先頭の中村選手が三振に倒れるが、続く黒田選手はライトへの2塁打を放つ。しかし、その後がピッチャーゴロ、サードゴロに倒れ得点できず(星 10 – 2 富)
 6回裏の星稜は、セカンドライナー、サードゴロと2アウトになるも、河井選手がセンターヒットで出塁(1塁)。しかし、鯰田選手はショートゴロに倒れ得点できず(星 10 – 2 富)
 富島の7回表は、先頭の窪田選手がサードゴロに倒れるが、続く松浦選手はセンターヒットで1塁に出塁。しかし、その後、レフトフライ、セカンドフライに倒れ得点できず(星 10 – 2 富)
 星稜は7回裏、ショートゴロ、ライトフライト、三振と三者凡退に(星 10 – 2 富)

 8回表の富島は、レフトフライ、ファーストゴロに倒れるが、続く黒田選手が3塁打を放ち、2アウトランナー3塁のチャンスをつくる。しかし、続く代打・安藤選手はセカンドゴロに倒れ得点できず(星 10 – 2 富)
 8回裏の星稜。富島はピッチャーを甲斐裕投手に交代。星稜の先頭・平野選手は内野安打で1塁に出塁すると、2塁へ盗塁成功し、0アウトランナー2塁のチャンスをつくる。続く竹谷選手はセカンドゴロに倒れるも、ランナーは3塁に。続く西岡選手はデッドボールでランナー1・3塁にすると、1塁ランナーは2塁に盗塁する。続く河井選手はレフトヒットで1点追加(星 11 – 2 富)。この回、星稜が1点追加し、9点差に。

 同点に追いつかなければ負けが決定する富島の9回表は、先頭の山下選手がライトヒットで1塁に出塁。続く代打の古賀選手はファーストゴロに倒れるも、ランナーは2塁に。しかし、その後の松浦選手はピッチャーゴロ、中川選手は三振に倒れ、ゲームセット(星 11 – 2 富)

(星=星稜、富=富島)

 星稜が11 – 2 で富島に勝利しました。

 試合は初回から動き白熱したが、星稜の猛攻が光った一方的な試合展開になった。

 一塁側の星稜の応援は、あの独特な黄色が特徴的。三塁側の富島の応援は、青色が特徴的でした。

 試合の合間には、内野の電光掲示板に各校への応援メッセージが紹介されていました。
・星稜への応援メッセージ:「石川に初の優勝旗を持ってきてください応援してます」「君が星(スター)だ!」「まずは初戦突破するんじゃ」「星稜ナイン、センバツ制覇目指してガンバレ
・富島への応援メッセージ:「九州男児根性を見せろ!」「初戦突破して勢いに乗れ!そのまま優勝だ!」「富島高校初戦突破頑張れ!!!応援してます」「母校、初出場おめでとうございます!がんばれ富島!

 9時02分に始まり、11時00分に試合終了。観客数は15,000人。