作新学院のペースかと思いきや……、第99回 全国高校野球選手権大会 1回戦「作新学院(栃木)-盛岡大付(岩手)」

 第99回 全国高等学校野球選手権大会が8月8日(火)から23日(水)まで、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催された。

 9日(水)(大会2日目)の第1試合は、1回戦作新学院(栃木)-盛岡大付(岩手)」が行われた。

 先攻は作新学院(一塁側)、後攻は盛岡大付(三塁側)。作新学園は昨年・2度目の優勝をした強豪校で、7年連続13回目の出場。盛岡大付は甲子園の常連校の強豪で、2年連続10回目の出場。

 8時に試合が始まった。

 作新学院は1回表、先頭の1番バッターはデッドボールで1塁へ。その後、1アウト取られるが、3番バッターがレフト前ヒットを打ち、ランナー1・2塁に。続く4番バッターはフォアボールで、1アウト満塁のチャンスになる!? 続く5番バッターはワイルドピッチと振り逃げで、1点先制する。

 先制された盛岡大付は1回裏、2アウトからランナーを出すものの得点できず。
 2回表の作新学院は、先頭の7番バッターがフォアボールで出塁するも、続く8番バッターがピッチャーゴロに打ち取られ、Wプレーを取られる。その後も、続かず0点に抑えられる。
 盛岡大付属の2回裏は、1アウトから6番バッターが内野安打で出塁(1塁)すると、すかさず2塁に盗塁。続く7番バッターはフォアボールでランナー1・2塁に。その後、2アウトランナー1・3塁のチャンスの場面で、9番バッターがレフトヒットを放ち、同点に追いつく

――盛岡大付の猛攻が――

 作新学院は3回表、先頭の1番バッターをデッドボールでランナーを出すも得点できず。
 盛岡大付の3回裏は三者凡退。
 4回表の作新学院は、1アウトから6番バッターがレフト前ヒットで1塁に出るも、得点できず。
 4回裏の盛岡大付は、先頭の5番バッターがライト前ヒットで1塁に出るが、6番バッターは送りバントを失敗、さらに1塁ランナーが盗塁失敗し、2アウトランナーなしになり、その後も抑えられる。
 作新学院の5回表は三者凡退。
 盛岡大付は5回裏、1アウトから9番バッターが内野安打で出塁(1塁)すると、続く1番バッターはレフトヒットでランナー1・3塁のチャンスをつくる。その後、ワイルドピッチで1点入れ「1-2」と逆転。さらに、ランナー2塁の場面で、2番バッターがライト前ヒットでランナー1・3塁にチャンスに広げるが、その後、2アウトランナー1・2塁となり、4番バッターが2塁打を放ち、2点追加し「1-4」と3点差に広げる。この回、盛岡大付が逆転し、さらに突き放す展開になった。

――投手戦に――

 作新学院の6回表は三者凡退。盛岡大付の6回裏も三者凡退。
 作新学院は7回表、2アウトランナー2塁のチャンスをつくるものの得点できず。
 盛岡大付の7回裏は三者凡退。
 8回表の作新学院は、2アウトランナー2塁にするも0点に抑えられる。
 盛岡大付は8回裏、先頭の3番バッターがレフト前ヒットで1塁に出ると、続く4番バッターもセンター前ヒットで、0アウトランナー1・3塁のチャンスをつくる。ここで作新学院はピッチャーを交代。その後、1アウト満塁にするも得点できず。

 ここで同点にしなければ最後の攻撃となる作新学院の9回表は、2アウトランナーなしの場面、7番バッターがデッドボール、続く8番バッターもデッドボールで、ランナー1・2塁に。そして、9番バッターはフォアボールと満塁のチャンスにするが得点できず、試合終了。

 試合は、盛岡大付が「4-1」で作新学院に勝利

 初回に作新学院が1点先制したので、昨年優勝校がペースを握るかと思いきや、盛岡大付がすぐに同点に追いつき、逆転し突き放す展開に。しかも、その後の作新学院の攻撃は封じられる展開に。昨年優勝の作新学院がまさかの1回戦負けという結果となった。

 両校ともにブラスバンド応援があり、作新学院は、黄色とオレンジが目立つ。盛岡大付属は青。

 試合の合間には、
・盛岡大付の応援メッセージ:「憧れの甲子園出場おめでとう! 一戦一戦勝ち進め!」、「頑張って下さい! テレビから応援しています!」、「甲子園の雰囲気に負けず、平常心を!」、「普段通りの野球をすれば必ず勝てます! 頑張って!」、「ホームランのおかわりお願いします。
などの応援メッセージが電光掲示板に流れた。

 9時52分に終わり、約18,000人が観戦。