済美の猛攻が光った後半、第99回 全国高校野球選手権大会 1回戦「済美(愛媛)-東筑(福岡)」

 第99回 全国高等学校野球選手権大会が8月8日(火)から23日(水)まで、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催された。

 8月8日(火)(大会1目日)の第2試合は、1回戦済美(愛媛)-東筑(福岡)」が行われた。

 先攻は東筑(三塁側)、後攻は済美(一塁側)。東筑は、春の選抜高等学校野球大会に出場した福岡大大濠を破ったチームで、21年ぶり6回目の出場。済美は選抜高等学校野球大会で優勝経験のある強豪校で、4年ぶり5回目の出場。

 13時14分に試合が始まる。

 東筑は1回表、2アウトランナー1・2塁にするも先制点を奪えず。
 済美は1回裏、1アウト満塁のチャンスにすると、ワイルドピッチで1点先制!
 2回表の東筑は三者凡退。2回裏の済美は、2アウトランナー2塁にするも0点に抑えられる。
 東筑は3回表、先頭バッターがセンター前ヒットで1塁に出ると、2アウトランナー3塁にするも得点できず。
 済美は3回裏、1アウトランナー2塁のチャンスの場面、レフトへの2塁打と守備エラーで1点追加し、「2-0」と2点差に広げる

――東筑が反撃!?――

 内野のライトが突き出した4回表の東筑は、1アウトランナーなしの場面で、レフトへのホームランを放ち、ようやく1点を返し「2-1」。続くバッターも左中間への2塁打! その後も、センター前ヒットでついに「2-2」の同点に追いつく!? さらに、右中間を破る3塁打&ヒットエンドランで、「2-3」と一挙3得点で逆転に成功!?


 逆転された済美の4回裏は、先頭バッターがセンター前ヒットで1塁に出たところ、豪雨になり試合が中断。約1時間30分ほどでようやく試合が再開。中断で流れや雰囲気が一回途切れた状態で、ここからどう動くか。0アウトランナー1塁の済美の攻撃の場面から再開。その後、2アウトランナー3塁のチャンスにするが得点できない済美。

――今度は済美が!?――

 東筑の5回表は、1アウトから左中間への2塁打を放ち、その後、センター前ヒットで1点追加し「2-4」と済美を突き放す。その後、3塁にランナーを進めるも抑えられる。
 済美は5回裏、1アウトランナー2・3塁のチャンスをつくり、続くバッターはレフトへの犠牲フライで1点返し「3-4」と1点差に迫る。その後、2アウトランナー1・3塁とした済美は、3ランホームランで「6-4」と逆転!?
 逆転を許した東筑は6回表、1アウトランナー2・3塁のチャンスをつくるものの得点できず。
 済美は6回裏、2アウトからフォアボールで1塁にランナーを出すと、続くバッターは2ランホームランを放ち「8-4」とさらに東筑を突き放す。

 4点差と苦しい点差になった東筑の7回表。済美がピッチャーを交代させた後、三者凡退に。
 7回裏の済美は、ランナー1塁とするも得点できず。東筑は8回表、2アウトからランナーを出し2塁とするも得点できず。
 8回裏の済美は、2アウト1・3塁のチャンスにすると、ライトヒットでさらに1点追加し「9-4」にする。さらに、ランナー1・3塁でレフトヒットを放ち1点追加し、「10-4」と6点差に突き放す。ここで、東筑のピッチャーが交代し抑えた。

 ここで済美に追いつかなければ負けてしまう東筑の9回表は、先頭バッターに代打を出し、内野安打で0アウトランナー1塁に。その後は、ピッチャーゴロライトフライセカンドゴロと打ち取られ、試合終了。

 試合は、済美が「10-4」で東筑に勝利

 先制は済美だったが、中盤までに東筑が逆転する。その後、すごい豪雨で約1時間半中断することに。試合再開後は、東筑がさらに1点追加するが、済美が逆転し、さらに東筑を突き放す展開になった。

 両校ともブラスバンド応援があり、一塁側の済美は「Sunny Day Sunday」があったり、「ヒット! ヒット! ホームラン!」が聞けたりした。三塁側の東筑は一体感がいい感じだった。
 合間には、
・済美の応援メッセージ:「血のにじむ様な苦労をし、掴んだ舞台での活躍を目に焼き付けます」、「済美旋風! 頑張ってください!」、「キミたちは甲子園で更に強くなる! きっと強くなる♪
・東筑の応援メッセージ:「大会初日緊張せずに楽しんで!」、「全力プレーで勝利をつかんでください!」、「絶対勝って校歌を聞かせてください!!
など応援メッセージが電光掲示板に流れた。

 16時26分に終わり、約27,000人が観戦。