投手戦の中、最後は劇的な幕切れに、「近江 - 前橋育英」(第100回 夏の甲子園~全国大会 2回戦~)

 第100回 全国高等学校野球選手権記念大会 2回戦近江 - 前橋育英」が大会9日目の8月13日(月)、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われました。

 天気は晴れ。

 滋賀代表の近江(一塁側)は後攻2年ぶり13回出場の私立校。地方大会は、初戦の能登川・長浜農に17-0で5回コールド勝利甲西に10-0で5回コールド勝利、準々決勝は八幡西に5-1で勝利、準決勝は近江兄弟社に8-2で勝利、決勝は綾羽に8-4で勝利。甲子園の初戦(1回戦)は智弁和歌山(和歌山)に7-3で勝利
 群馬代表の前橋育英(三塁側)は先攻3年連続4回出場の私立校。地方大会は、初戦の藤岡工に11-4で勝利沼田に4-2で勝利新田暁に9-1で7回コールド勝利、準々決勝は前橋商に3-1で勝利、準決勝は関東学園大付に13-3で6回コールド勝利、決勝は健大高崎に6-5で勝利。甲子園の初戦(1回戦)は近代付(南大阪)に2-0で勝利
 ともに、甲子園で2戦目となります。

・1回表の前橋育英の攻撃:先頭の久保選手はセンターフライ、北原選手は三振、橋本選手は三振と、三者凡退に倒れる(近0-0前)
・1回裏の近江の攻撃:先頭の木村選手はフォアボールで出塁(1塁)。土田選手はセカンドゴロに倒れる。家田選手はフォアボールで、1アウトランナー1・2塁のチャンスに。続く北村選手はライトヒットを打ち、1点先制(近1-0前)。1アウトランナー1・3塁の場面、瀬川選手は三振に倒れ、有馬選手はデッドボールを受け、1アウトランナー満塁に。山田選手は三振に倒れ、チェンジ(近1-0前)近江が先制点を奪う

・2回表の前橋育英の攻撃:先頭の小池選手はセンターフライに倒れるものの、続く梅沢選手はライトヒットを打ち、1塁に出塁。丸山選手はフォアボールで1アウトランナー1・2塁のチャンスに。剣持選手はレフトヒットを打ち、1アウトランナー満塁のチャンスに広げる。続く恩田選手はセンターヒットを打ち、2点入れ逆転(近1-2前)笹沢選手は1アウトランナー1・3塁の場面で、セーフティスクイズを決め、1点追加(近1-3前)し、1塁ランナーは3塁に走るもアウトになり、チェンジ(近1-3前)前橋育英はすぐに逆転する

・2回裏の近江の攻撃:先頭の佐合選手はサードゴロに倒れるものの、続く住谷選手はライトヒットを打ち、1塁に出塁。木村選手はレフトヒットを打ち、1アウトランナー1・2塁のチャンスをつくる。しかし、土田選手はファーストゴロに、家田選手はライトフライに倒れ、得点できず(近1-3前)
・3回表の前橋育英の攻撃:先頭の久保選手はセカンドゴロ、北原選手はライトフライに、橋本選手はショートゴロに倒れ、三者凡退に(近1-3前)
・3回裏の近江の攻撃:先頭の北村選手はピッチャーゴロに倒れるものの、続く瀬川選手はレフトへ長打ヒットを放ち、1アウトランナー2塁のチャンスをつくる。有馬選手はサードゴロに倒れる。山田選手はセカンドへの内野安打で、2アウトランナー1・3塁に。しかし、代打の河村選手はセカンドゴロに倒れ、得点できず(近1-3前)

――投手戦に――

・4回表の前橋育英の攻撃:近江は林投手に交代。先頭の小池選手は三振、梅沢選手は三振、丸山選手はライトフライと、三者凡退に倒れる(近1-3前)
・4回裏の近江の攻撃:先頭の住谷選手はサードゴロに倒れるものの、続く木村選手はレフトヒットを打ち、1塁に出塁。土田選手はセカンドゴロに倒れるが、2アウトランナー2塁に。家田選手はレフトフライに倒れ、チェンジ(近1-3前)
・5回表の前橋育英の攻撃:先頭の剣持選手はセンターフライ、恩田選手はセンターフライ、笹沢選手は三振と、三者凡退に倒れる(近1-3前)
・5回裏の近江の攻撃:先頭の北村選手はライトフライ、瀬川選手はフォアボールで出塁(1塁)。有馬選手は三振に倒れ、2アウトに。山田選手はサードゴロに倒れ、チェンジ(近1-3前)

・6回表の前橋育英の攻撃:先頭の久保選手はセカンドフライに倒れるものの、続く北原選手はレフトへ長打ヒットを放ち、1アウトランナー2塁のチャンスをつくる。しかし、橋本選手は三振に、小池選手はレフトフライに倒れ、得点できず(近1-3前)

――ついに、近江が追いつき――

・6回裏の近江の攻撃:先頭の林選手はファールフライに倒れるものの、続く住谷選手はセンターヒットを打ち、1塁に出塁。木村選手はセンターヒットを打ち、1アウトランナー1・2塁のチャンスをつくる。続く土田選手はショートへの内野安打で、1アウトランナー満塁のチャンスに広げる。家田選手はヒットを打ち、2点返し同点に追いつく(近3-3前)。1アウトランナー1・2塁の場面、北村選手は打ち取られダブルプレーに倒れ、チェンジ(近3-3前)ついに、近江は同点に追いつく

・7回表の前橋育英の攻撃:先頭の梅沢選手は内野安打で出塁(1塁)。丸山選手は三振。剣持選手の打席、1塁ランナーが2塁へ盗塁するも失敗し、2アウトに。剣持選手はショートフライに倒れ、チェンジ(近3-3前)
・7回裏の近江の攻撃:先頭の瀬川選手は1塁に出塁。有馬選手は送りバントを決め、1アウトランナー2塁のチャンスをつくる。しかし、中尾選手はファーストゴロに、林選手はセンターフライに倒れ、得点できず(近3-3前)
・8回表の前橋育英の攻撃:先頭の恩田選手はセンターフライ、笹沢選手はピッチャーゴロ、久保選手は三振と、三者凡退に倒れる(近3-3前)
・8回裏の近江の攻撃:先頭の住谷選手はフォアボールで出塁(1塁)。木村選手は送りバントをするが、ダブルプレーに倒れ、2アウトランナーなしに。土田選手はレフトフライに倒れ、チェンジ(近3-3前)
・9回表の前橋育英の攻撃:先頭の北原選手はサードゴロに、橋本選手はショートゴロに倒れ、2アウトに。小池選手は守備のミスで出塁(1塁)。梅沢選手はフォアボールで、2アウトランナー1・2塁に。丸山選手はファーストゴロに倒れ、得点できず(近3-3前)


・9回裏の近江の攻撃:先頭の家田選手は出塁(1塁)。北村選手はライトヒットを打ち、0アウトランナー1・2塁のチャンスをつくる。瀬川選手はフォアボールで、0アウトランナー満塁のチャンスに。続く有馬選手はセンターヒットを打ち、サヨナラの1点を入れ、試合終了(近4-3前)
(近=近江、前=前橋育英)
(試合展開は、実際と異なる場合があります)

 近江が4-3で前橋育英に勝利しました。

 初回から近江が先制しますが、前橋育英もすぐに逆転。しばらくは投手戦になりますが、近江が同点に追いつき。再び同点に追いつきます。そして、最終回、近江がサヨナラ勝利で劇的な幕切れになりました。

 近江の応援は、黄色と赤色のポンポンに水色が特徴で、「ファイヤーボール」「アルプス一万尺」などのブラスバンドチア応援があり、「滋賀県に優勝旗を」「近江高校、初戦突破おめでとうございます。次も、頑張って下さい」「滋賀初の優勝を!がんばれ近江!!」「がんばれ近江!楽しんで力を発揮してくださいね!」「東京から応援してます!!」「最後まで【近江ブルー】を魅せつけてください!」「近江らしく、楽しんでプレーしてください!」「出場おめでとうございます。」「がんばれ!高校球児!100回目記念すべき年!」「出場おめでとうございます!たくさんの思い出を作ってください!」といった応援メッセージがありました。

 前橋育英の応援は、黄色が特徴的で、「ルパン」「アルプス一万尺」「必殺仕事人」「狙い打ち」「アフリカン・シンフォニー」「see off」「」などのブラスバンドチア応援があり、「95回大会の快進撃をもう一度!がんばれ前橋育英!応援してます」「がんばれ前橋育英!横浜から応援しています!」「迫力のある応援で勝利を掴め!応援してます!」「大好きな前橋育英 甲子園球場で校歌を歌おう!」「前橋育英がんばれ!!現地で応援してます!」「前橋育英と気持ちをひとつにして現地にて全力で応援してます!」「前橋育英と気持ちをひとつにして現地にて全力で応援してます!」「もう一度甲子園優勝してください!」「頑張れ育英!今や、群馬の誇り我が母校に、勝利あれ!」「前橋育英頂点を掴め!」「前橋育英の鉄琴応援かわいくて、楽しいです!」「感動をありがとう」「選手も応援団も頑張れー!熱中症に気をつけてね」「応援に行けませんでしたが、きっと勝ち進めると信じてます」「がんばれ!関東に優勝旗を!」「頑張れ!前橋育英!!」といった応援メッセージがありました。

 試合は14時50分に始まり、16時48分に終了し、観客数は約38,000人でした。