第100回 全国高校野球選手権記念大会 東・西東京大会開会式

 第100回 全国高等学校野球選手権記念大会東・西東京大会 開会式が7月1日(日)、明治神宮野球場(東京都新宿区)で行われました。

 開会式が始まるのは10時。9時40分頃に球場入りすると、既にすごい人でした。この日は、もう暑くてすごくいい天気! じっとしていても汗が止まらない(笑)。開始20分前を切ったところでしたが、中央の後方の少し三塁側の席に座ることができました。

 10時になると、まずは高校野球に尽力した方の表彰式が行われました。

 そして、東西272校262チーム高校球児たち入場行進が始まりました。
 今年は第100回という記念大会ということで、入場行進もちょっといつもと違いました。まずは、前回大会(第99回)の優勝、準優勝校が入場行進した後、これまでの歴代の優勝校(全国高校野球選手権に出場した高校)が入場行進。そして、最後に初優勝を狙う東京大会に出場する高校が入場行進をしました。

 そして、グラウンドに並ぶのもいつもと違いました。グランド前部分に歴代優勝校が並び、グラウンド後部に、初優勝を狙う高校が並ぶという形。全大会までのグラウンドの左右一杯に並ぶのも圧巻でしたが、今回の形もグラウンド全体になり圧巻でした。

 選手たちの入場行進の後は、

開会宣言
 武井 克時氏(東京都高等学校野球連盟 専務理事)が

「今年も熱い高校球児の夏がやってきました。この大会は1915年(大正4年)に開催されて以来、歴史を重ねて、ここ学生野球聖地である明治神宮野球場に272校が参加して」

と開会宣言を行いました。

国家独唱国旗掲揚

○ ヘリコプターによる始球式投下

優勝旗返還
 西東京:東海大菅生、 東東京:二松学舎大付

準優勝杯返還
 西東京:早稲田実業、東東京:東海大高輪台

会長挨拶
 堀内 正氏(東京都高等学校野球連盟 会長)が

「1915年の夏、大阪の豊中グラウンドで第1回が開催されてから、ちょうど100回目の大会を迎えることになりました。途中、戦争などの混乱期を経て、高校野球が復活し、昭和24年に日本九項野球連盟が設立され、大会連盟旗が球場になびきました。大会旗には、ホームベースの中央にボールとフェデーション、連盟の頭文字をザンカされたものであり、また、「F」にはフレンドシップ、フェアプレー、ファイティングスピリットの3つの高校球児の求める理念を意味しています」。「272校が11球場に分かれて、優勝旗を目指して戦いが始まります。選手の皆さんは、この3つの理念の実現に向かって、熱い情熱と仲間の友情に支えられ、汗と土にまみれ、厳しい練習を乗り越えてきました。今までつちかってきた練習に自身と誇りを持って、悔いのないように、正々堂々とプレーしてください。この記念の100回大会がそれぞれの記憶に残る1ページになりますことを願っております」

と挨拶を述べました。

朝日新聞社挨拶
 中村 史郎氏(朝日新聞社ゼネラルマネージャー)が

「高校野球に100回目の夏がやってきました。朝日新聞社が全国大会を始めたのが1915年(大正4年)のことです。途中、戦争による中断を挟んで、今年が第100回の記念大会となります。その節目となる今回の東京大会に、東西合わせて272校が参加します。今年もまた、両大会とも全国屈指の激戦区です。選手の皆さん、数え切れない先輩球児たちが高校野球の歴史を紡いできました。数え切れない熱いドラマが生まれ、人々に感動と勇気を与えてきました。そのバトンを受け継いで、皆さんはここに集っています。今年のドラマは皆さんがつくります。積み重ねてきた練習の成果を出し切ってください。そして、次の世代にバトンを引き継いでください」

と挨拶を述べました。

祝辞
 中井 敬三氏(東京都教育委員会 教育長)が、

「東東京の140校、132チーム。西東京の132校、130チーム。合計272校、262チームの高校球児がここ明治神宮野球場に集い、今年もまた東京大会が盛大に開会されます。選手の皆さんは、今日まで仲間とともに充実した練習に取り組んでこられたことと思います。まず、その努力に敬意を表します。そして、皆さんにはフェアプレー精神にもとづき、これまでつちかってきた技術を存分に発揮していただきたいと願っています。さて、プロ野球選手である清宮幸太郎選手は昨年度、皆さんと同じようにこのグラウンドに立ち、選手宣誓において、「青春の全てをかけて戦うことのできる幸せと喜びに感謝しながら、全力でプレーする」ことを誓いました。彼は高校時代通産78本塁打を放ち、U18ワールドカップでは日本代表の主将を務めるなど、輝かしい成果を上げ、現在では厳しいプロ野球の世界で、新たな目標を掲げ、努力を積み重ねています。本日、ここに集う皆さんも、これまで高い目標を掲げて、努力を積み重ね、互いに切磋琢磨しながら甲子園という大舞台を目指して、取り組んでこられたことと思います。その努力に自身と誇りを持ち、素晴らしいプレーを繰り広げていただくことを期待しています。2年後の2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会では、野球が正式種目として決定しています。また、東京都では、誰もが、いつでも、どこでも、いつまでも、スポーツを楽しみ、スポーツの力で、人と都市を活性化する、スポーツ都市東京の実現に向けて、様々な取り組みを進めています。皆さんには今後、スポーツ都市東京を築き上げる中心的な存在になってほしいと願っています」

と祝辞を述べました。

大会歌「栄冠は気味に輝く」独唱

選手宣誓
 日大三校の主将・日置 航選手が

「宣誓 私たちはこれまで大好きな野球を支えてくださった、全ての方々に感謝し、「練習は嘘をつかない」という信念を持って、全力で白球を追い続けてきました。悔しさから流した涙が闘志に変わり、日々の練習で流した汗は自信になりました。この成長した心と体に誇りを持ち、どんなにつらい時もともに乗り越えてきた最高の仲間と、諦めない、絶対に諦めない、何があっても諦めない気持ちで、この夏、偉大な先輩方が築き上げてきた100年を超える歴史を胸に、第100回記念大会にふさわしい熱い夏にすることを誓います」

と選手宣誓をしました。

といった流れで開会式が進み、開会式が終わりました。
 開会式が終わると、バックスクリーンで、第100回全国高等学校野球選手権大会 記念映画「ああ 栄冠は君に輝く」のダイジェスト版が楽しめ、大会歌誕生について上映されました。
 その後、昨年の第99回大会の熱戦を振り返る、第99回大会のハイライトシーンの映像が楽しめました。

 開会式は2部構成になって、最後は選手退場で終わりました。

 終わって球場の外に出ると、すごい人! 多くの人が開会式に足を運んだのが一目瞭然。
 東・西東京大会の試合は、7月7日(土)から始まり、順調に日程が進めば、7月28日(土)に西東京大会の決勝、7月29日(日)に東東京大会の決勝が、明治神宮野球場で行われます。

 球場外で号外が配られていました。

 主催の朝日新聞は「東京の夏の夢プロジェクト」を始めるそうで、東京で行われる全ての試合の結果を号外発行するそうで、3回戦以降の全ての試合後には、各球場で号外を配布する予定みたいです(朝日新聞デジタル内特設ページでも見れるそうです)。

 せっかくなので、ちょっとした記念雑誌や選手名簿なども買ってきました。

 その他、クリアファイルや冊子などももらいました。