安定した強さを見せた東海大相模、静岡は抑え込まれた。第90回センバツ「東海大相模 – 静岡」(3回戦)

 第90回記念 選抜高等学校野球大会が3月23日(金)から4月4日(水)まで、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催されました。

 今年は第90回の記念大会ということから、出場校が例年より4校多い36校が出場。

 3月29日(木)(大会7日目)の第3試合には、3回戦東海大相模(神奈川) – 静岡(静岡)」の試合が行われました。
 東海大相模は先攻(一塁側)で7年ぶり10回目の出場。初戦の2回戦は駒大苫小牧(北海道)に7 – 0で勝利。これまでに選抜大会では優勝2回、準優勝2回、20勝7敗、全国高校野球選手権大会は10回出場し、優勝2回、準優勝1回、18勝8敗。静岡は後攻(三塁側)で2年連続17回目の出場。初戦の2回戦では聖光学院(福島)に12 – 3で勝利。これまでに選抜大会では10勝16敗、全国高校野球選手権大会では24回出場し、優勝1回、準優勝1回、22勝23敗。

 東海大相模の1回表は、ファールフライ、ショートゴロ、セカンドゴロの三者凡退(東 0 – 0 静)
 静岡の1回裏は、セカンドゴロ、セカンドゴロ、三振で三者凡退(東 0 – 0 静)

先制は東海大相模

 2回表の東海大相模は、先頭の上杉選手がショートゴロに倒れるものの、続く梶山選手はフォアボールで出塁(1塁)。後藤選手は送りバントを決め、2アウトランナー2塁のチャンスにし、2塁ランナーが3塁へ盗塁する。続く渡辺選手はライトへの2ランホームランを放ち東海大相模が2点先制(東 2 – 0 静)。この試合、東海大相模が先制点を奪う。

 先制された静岡は2回裏、先頭の成瀬選手がショートゴロに倒れるが、続く木下選手は内野安打になるが、2塁に向かうもアウトになる。小林選手はレフトフライに倒れ、チェンジ(東 2 – 0 静)
 東海大相模の3回表は、サードゴロ、セカンドゴロと2アウトになるが、続く山田選手はフォアボールで1塁に出塁。しかし、森下選手はサードゴロに倒れ、得点には至らず(東 2 – 0 静)
 3回裏の静岡は、先頭の加茂選手がファーストゴロに倒れるものの、続く春選手はフォアボールで出塁(1塁)。その後2アウトランナー2塁になるが、村松選手はファーストゴロに倒れ、得点できず(東 2 – 0 静)
 4回表の東海大相模は、先頭の上杉選手がセンターヒットで出塁(1塁)。続く梶山選手は三振に倒れるものの、後藤選手がレフトヒットで1アウトランナー1・2塁のチャンスをつくる。続く渡辺選手はライトヒットで1点追加(東 3 – 0 静)。さらに、野口選手も出塁し、1点追加(東 4 – 0 静)。佐藤選手はランナー1・2塁の場面だったが、ダブルプレーに倒れ、チェンジ(東 4 – 0 静)。この回、東海大相模が突き放した。

 さらに突き放された静岡の4回裏は、三振、ショートゴロと2アウトになるも、成瀬選手はレフトヒットで出塁(1塁)。しかし、1塁ランナーの走塁でアウトになり、チェンジ(東 4 – 0 静)
 東海大相模の5回表。静岡のピッチャー、鈴木翔投手に交代すると、先頭の小松選手はセカンドゴロに倒れるが、続く山田選手はライトヒットで1塁へ出塁。森下選手はピッチャーゴロ、上杉選手はライトフライに倒れ、チェンジ(東 4 – 0 静)

静岡が反撃に

 静岡の5回裏は、先頭の木下選手がセカンドフライに倒れるものの、続く小林選手はレフトヒットを放ち1塁に出塁すると、2塁へ盗塁する。加茂選手はショートフライに倒れるものの、続く鈴木翔選手はフォアボールで2アウトランナー1・2塁に。さらに、山本選手もフォアボールで満塁のチャンスになる。そして、村松選手もフォアボールで押し出しで1点を返す(東 4 – 1 静)。しかし、黒岩選手はサードゴロに倒れ、1点止まりでチェンジ(東 4 – 1 静)。静岡はこの回、1点を返し、3点差に縮める。

 1点返された東海大相模の6回表、先頭の梶山選手は三振するが、続く後藤選手は出塁(1塁)。さらに、渡辺選手はセンターヒットを放ち、1アウトランナー1・3塁のチャンスをつくる。しかし、続く野口選手はレフトフライ、1塁ランナーの盗塁失敗で、得点できず(東 4 – 1 静)
 6回裏の静岡、先頭の齋藤選手はフォアボールで1塁に出塁。しかし、その後がセカンドフライ、ファールフライ、ショートゴロに倒れ、チェンジ(東 4 – 1 静)
 7回表の東海大相模、先頭の佐藤選手がファーストフライに倒れるも、続く小松選手は内野安打で出塁(1塁)。山田選手はセカンドフライに倒れるも、森下選手はフォアボールで2アウトランナー1・2塁のチャンスに。しかし、上杉選手は三振で得点できず(東 4 – 1 静)
 静岡の7回裏、先頭の加茂選手はピッチャーゴロに倒れるものの、続く鈴木翔選手は内野安打で1塁に出塁。山本選手がセカンドゴロになり2アウトランナー1塁。ここで東海大相模のピッチャーが浅海投手に交代。1塁ランナーが2塁の盗塁を成功させると、村松選手はフォアボールでランナー1・2塁のチャンスに。しかし、黒岩選手がライトフライに倒れ、得点できず(東 4 – 1 静)
 東海大相模の8回表は、先頭の梶山選手が1塁に出塁すると、2塁への盗塁に成功。続く、後藤選手は送りバントを決め、1アウトランナー3塁のチャンスをつくる。すると、渡辺選手が犠牲フライを打ち、1点追加(東 5 – 1 静)。続く浅海選手は内野安打で出塁(1塁)すると、佐藤選手は2塁打を放ち、1点追加(東 6 – 1 静)小松選手もライトへの3塁打を放ち、1点追加(東 7 – 1 静)。ここで静岡のピッチャー、草薙選手に交代すると、山田選手をフォアボールで出塁させるものの、森下選手を三振に抑え、チェンジ(東 7 – 1 静)。この回、さらに東海大相模が静岡を突き放した。

 さらに突き放され苦しい展開になった静岡の8回裏、先頭の齋藤選手はファールフライに倒れるが、続く成瀬選手がレフトヒットで出塁(1塁)。しかし、木下選手でダブルプレーを取られ得点できず(東 7 – 1 静)
 9回表の東海大相模は、先頭の上杉選手が内野安打で出塁(1塁)。続く梶山選手は送りバントを決め、1アウト2塁のチャンスをつくる。そして、後藤選手はレフトヒットで1点追加(東 8 – 1 静)。その後はファールフライ、センターフライでチェンジ(東 8 – 1 静)

 同点に追いつかなければ負けが決定する静岡の9回裏、先頭の小林選手はデッドボールで出塁(1塁)。続く加茂選手はセンターフライに倒れる。代打の藤田選手はセンターヒットで1アウト1・2塁のチャンスをつくる。ここで東海大相模のピッチャー、齋藤投手に交代すると、山本選手を三振に抑え、村松選手をファーストゴロに抑え、試合終了(東 8 – 1 静)

(東=東海大相模、静=静岡)

 東海大相模が8 – 1 で静岡に勝利しました。

 東海大相模は安定した強さを見せ、静岡は抑え込まれた展開になりました。

 一塁側の東海大相模の応援は、ブルーの色と黄色のポンポンで、相模の独特な応援が楽しめました。三塁側の静岡の応援は、こちらも静岡の独特な応援で、赤色が特徴的で楽しめました。

 試合の合間には、内野の電光掲示板に各校への応援メッセージが紹介されていました。
・東海大相模への応援メッセージ:「東海大相模らしい攻撃で攻めまくって下さい!」「応援してます!」「打って守って素晴らしい試合を期待しています!」「相模のaggressive baseballが大好きです。
・静岡への応援メッセージ:「元気と感動をありがとう!いつも応援しています!」「同じ中学の友達が活躍してるのを見て、感動します!!」「応援してます!頑張ってください!」「応援してます!!がんばれ!!

 14時01分に始まり、15時59分に試合終了。観客数は23,000人。